在宅勤務での運動不足解消!
自宅にパンチングボールを設置してみた。
空手をやっていたこともあり、仕事の合間にサンドバッグを打ちたい!と考えました。
ただ、それには頑丈な柱や梁が必要で、やはり、自宅での設置は難しいかと諦めていました。
そんなとき、ふと目に入ったのがパンチングボールです。
サンドバッグとパンチングボール
どちらもボクシングなどの格闘技のトレーニングに使われますが、それぞれ目的や特徴が異なります。
サンドバッグ
じつはサンドバッグの中身は砂ではありません!
布やウレタンなどが詰められています。
それでも数十キロの重さでしっかり重量感があります。
パンチやキックの強度を鍛えるための練習に使います。
- 重量:数十キロ
- 目的:筋力トレーニング
- 設置:頑丈な天井/梁が必要
パンチングボール
パンチングボール(スピードボール)は柔らかい素材で風船のように内部に空気が充填されます。
今回検討したのは、柔軟性のある紐で上下を固定するダブルエンドボールです。
こちらはサンドバッグのように強度を重視したトレーニングではありません。
打撃で揺れるボールによって、タイミング・正確さなど、バランス感覚や反射神経を養えます。
- 重量:ごく軽量
- 目的:反応トレーニング
- 設置:強度的には、一般的な天井/床に固定できる
軽量で場所を取らないパンチングボールなら、自宅での運動不足解消に最適に思えます。
早速購入してみました!
パンチングボールの設置
パンチングボールそのものは中空で軽く、サンドバッグのように何十キロという重さはありません。
ボール本体を計測してみると、付属の紐を含めても300グラム弱、スマホほどの重さしかありません。
吊るすだけなら、わけありません。
ただ、紐の張りによる負荷や実際にパンチやキックを打つので、それに耐えられる強度が必要です。
紐は横に張ることもできますが、基本的に天井と床の2か所を支点とします。
設置場所はわたしの仕事部屋である聚楽壁にフローリングの和洋室です。
取り外しできるので、雰囲気に合うかどうかは気にしないことにしましょう(笑
天井への固定
天井はフックを取り付けるのが現実的です。
サンドバッグのほか、ハンモックなど重量物の専用吊り下げフックが売られています。
アイストラップ
今回はパンチングボールを吊り下げる強度としては十分だと考えて、小さめのアイストラップを使用しました。
壁や天井にチェーン・ワイヤー・ロープなどを固定するためのUボルト・かんぬきのような金具です。
価格は150円ほどでした。
これなら目立ちませんし、外した跡も木工ボンドやパテなどで埋めれば、分からくなるでしょう。
下地センサー
板貼りやクロスで梁が分からない場合は下地センサーなどで探して、ねじ込む必要があります。
天井の材質がしっかりしていれば、ほんの数センチほどねじ込むだけの小さな洋灯吊りというフックでもいけそうです。
床への固定
サクションカップ
床は穴を開けずにサクションカップで固定してみました。
サクションカップは内部を真空に近い状態にすることで、平滑な面に強力に吸着します。
耐荷重100kgで直径12センチのダブルのサクションカップを使用しました。
一般的なフローリングでは平滑度が足らず、吸盤がうまく働かないため、吸盤シートも併用しました。
さあ、パンチングボールの衝撃に耐えられるのか?
結論からすると、この方法では安定性に欠けました。
打撃中外れることはほとんどありませんでしたが、何もしていないときに突然外れることがあります。
再度吸着すればよいのですが、脱着を繰り返すことでのほこりの混入や汚れも原因のひとつでしょう。
実際に試してみて、サクションカップを使った方法は少々、条件が限られるように感じられました。
- 大理石など平滑度の高い床材
- さらに強力なサクションカップ
- より高品質な吸盤シート
結局、わたしは天井と同じアイストラップを使用しました。
外れてしまうかも…という不安やストレスはまったくなくなりました(笑
なお、床材に関しても、一般的なフローリングはそれほど厚い板ではないため、先に紹介した下地センサーで梁を見つけてねじ込んでいます。
紐の調整
簡単に取り外しできるように、両端は大きめのS字フックを使用しています。
また、紐の長さ調整ができない場合、プラスチックチェーンなどを入れて調整する方法もあります。
- 簡単に取り外しできる
- 張りの強さ調整
- 身長によって、高さを可変
- 片側を短くして、ヒットポイントを上下を入れ替えて使用
プラスティックチェーンはとても便利なのですが、若干、ジャラジャラ音がします(笑
設置完了
必要ないときは取り外しもできる。
平均1日/1時間ほどで3か月、計100時間近く使用していますが、とくに問題もありません。
快適に体を動かせています!
天井部分
床部分
他の設置方法
わたしの環境はねじ止めでパンチングボールを設置することが可能でしたが、難しい状況もあるでしょう。
その他の設置方法も紹介しておきます。
自立土台式
水や砂を入れて土台を固定します。
重量があるため、床が十分に丈夫である必要があります。
さらに、底部を吸盤で床に吸着させて強化するタイプもあります。
土台から延びる支柱にパンチングボールを取り付けます。
床や天井に穴を開けることなく、場所を選ばずに設置することができます。
この設置方法はパンチングボールだけでなく、サンドバッグにも応用できます。
注意点
- 水や砂を充填した後は簡単に動かせなくなる
- 強いパンチやキックを打つと土台がズレる場合がある
ドアフレームマウント
こちらはドアや扉の支柱枠に突っ張り棒のような形で両端に押し付けて固定します。
ネジやボルトを使わず、かなり手軽に設置が可能です。
注意点
- 出入りの邪魔になる可能性がある
- フットワークを使った動きは制限される
この他にも、ぶら下がり健康機のようなサンドバッグスタンドや壁面にボルト止めするウォールマウントなどを使った設置方法もあり、自身の環境にふさわしい設置方法もあるかと思います。
仕事や家事に追われて運動不足を感じている方はパンチングボールでストレスも体脂肪もKO!しちゃいましょう(笑